院長のブログ

2009年12月10日 木曜日

糖尿病の新しい飲み薬

12月11日に糖尿病の新しい飲み薬が発売されます。DPPIV阻害薬に分類される飲み薬です。実は50年以上前から、「ブドウ糖を経口的に負荷した場合」と「ブドウ糖を静脈注射をして負荷した場合」とでは、血中のインスリン(血糖を下げるホルモン)の増加の具合が異なることがわかっていました。「ブドウ糖を静脈注射して負荷した場合」に比べて、「経口的に負荷した場合」の方がインスリンの増加の程度が高いことがわかっていたのです。しかし、この理由については長らく不明のままでした。最近になり、この理由が明らかになってきました。経口的にブドウ糖が負荷されると小腸からインクレチンという物質が分泌されることがわかってきたのです。インクレチンにはGLP-1とGIPという物質がありますが、体内ではDPPIVという分解酵素によってすぐに分解されてしまうことがわかっています。GLP-1は膵臓に作用してインスリンの分泌を促してくれるのですが、体内ではすぐにDPPIVによって分解されてしまうのです。この分解酵素であるDPPIVの働きを阻害してGLP-1が働きやすくする環境を作り、結果的に膵臓からインスリンが出やすくなるための薬がDPPIV阻害薬です。GLP-1は血糖が高いと血糖を下げるが、通常の血糖値になってくると血糖を下げる作用が少なくなるため、単独使用では低血糖の頻度も少ないであろうと推測されています。今後は次第に糖尿病の患者さんに適応される頻度が増えてくるかもしれません。



投稿者 鈴木内科クリニック

鈴木内科クリニック 〒191-0031 東京都日野市高幡507-4 高木メモリアルメディカルセンター2F お電話でのお問い合わせはこちら 電話番号 042-599-7021
アクセス


大きな地図で見る

【住所】
〒191-0031
東京都日野市高幡1009-7 TIKビル2F

【受付時間】
[平日]
午前:9:30~12:30
午後:15:00~18:45

[土曜]
9:30~13:30

[休診日]
水曜日・日曜日・祝日

詳しくはこちら