院長のブログ

2015年6月 6日 土曜日

腹部症状がとても乏しい消化管穿孔

昨日は午後から雨も降り涼しい状態でした。日野市でも、高幡不動の近辺でも涼しい一日が過ごせました。さて、総合病院ではよく遭遇するのですが、クリニックでは比較的遭遇することが少ない疾患として「消化管穿孔」があります。これは胃や十二指腸や小腸や大腸に穴があいてしまって、普通の人であれば七転八倒するような痛みがあるので、多くの患者さまが「救急外来受診」となるからです。しかし、なかには大網といって消化管の周囲にある膜がたまたま、その穿孔部を覆っているために、腹部症状がそれほど全面にでてこないケースもあります。このようなケースでは平気な顔をしてクリニックの外来受診をいたします。診察する側も痛みの程度がほとんどなく、診察上、消化管穿孔に典型的な所見を示さないのでわかりにくいことが多いのです。消化管穿孔の場合のレントゲン撮影ですが、腹部レントゲン撮影で穿孔しているかどうか判断することはありません。穿孔の有無は実は「胸部レントゲン」で判断します。なぜ胸部レントゲンで判断するかというと、胸部レントゲンでは横隔膜が鮮明に描出され、その横隔膜の下に「本来はあるべきではない空気(free air)が描出されれば消化管穿孔と判断できるからです。先日当院に来院された患者さまも発熱なく、嘔吐、下痢、腹痛なく、腹部の違和感を訴えただけでした。胸部レントゲンで横隔膜下にfree air(空気がたまっている像)を認め、救急搬送となっております。腹部症状が乏しい消化管穿孔の診断はほんとにやっかいではあります。でも、早めに総合病院に救急搬送できてよかったと考えております。

投稿者 鈴木内科クリニック

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