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メタボリックシンドロームは動脈硬化が起こりやすい

昔から、高血圧の患者さんは高血圧でない患者さんに比べて動脈硬化が進みやすく、 心筋梗塞、狭心症などの心血管病変や脳梗塞や脳出血などの脳血管障害になってしまう確率が高くなることがわかっていました。
同様に脂質異常症(高脂血症)の患者さんや糖尿病の患者さんも、それらの疾患がない患者さんに比べて心血管病変や脳血管障害が起こりやすくなることがわかっています。そのために、明らかに高血圧があったり、脂質異常症があったり、糖尿病があった場合には、その治療目標は、それぞれの病気をコントロールして、最終的には心疾患や脳血管障害などの臓器障害をいかに防ぐかということにありました。
このように、明らかに診断基準を満たす「高血圧」「脂質異常症(高脂血症)」「糖尿病」の患者さんに対しては心疾患や脳血管障害の進展予防という観点も治療目標のなかに入っていました。

今までは、健康診断などで、中性脂肪がちょっと高いだけであったり、善玉コレステロールがちょっと低い値であったり、空腹時血糖がちょっと高い値であったり、血圧がちょっと高い値であったりしても、それぞれ、「脂質異常症(高脂血症)」「高血圧」「糖尿病」の診断基準を満たすことがないので、「このくらいの値であれば、高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病とは言えないので、まあ、いいでしょう」とそのまま様子をみていくことが多かったのです。
ところが近年になり、内臓脂肪が蓄積している場合には、中性脂肪やHDL-コレステロールの値、血圧の値、血糖の値がそれぞれ高脂血症、高血圧、糖尿病という診断基準を満たすことがないようなわずかな変化であったとしても、それらの要因が重なると動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの心血管病変や脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が起こりやすくなっていることがわかってきたのです。
現在日本人の死因の第2位が心血管病変、第3位が脳血管障害になっています。将来、命にかかわる狭心症や心筋梗塞などの心血管病変や脳梗塞や脳出血などの脳血管障害から自分の身を守るためにも、メタボリックシンドロームの早めの診断とその対応が大事になります。
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